みなさん、お疲れ様です!
写真スタジオでバイトをしながら「自分は親不孝だったなあ~」と猛省中のハンナです。
というのも、私は写真を撮られるのがあまり得意じゃない人間で、渋々撮られた顔してたり、枚数少なかったりしてきたんですが。
写真って、どうやら本人以上に親とかがとっっても喜ぶものなんですよね。
バイトで思い出を形づくる側になって、ようやく気付きました(今更)
確かに、成人式の振袖を即脱いだ時の親、悲しそうな顔してたなぁ…。人の気持ちを踏みにじってきたことを大反省してます!!
皆さんはぜひ、こんな私を反面教師に、写真やら何やらで日々の記録を残してください!
私と同じ後悔をしてほしくなさすぎて前置きが長くなりました(笑)
本編とは無関係ですm(_ _)m
と、この話はここまでに、今回は、京都は祇園四条付近の名建築をご紹介します。
実はわたくし、5月28日のブログ「京都の現代建築 京都駅ビル」でも少しお話しした通り、建築をみるのが好きなんです。
詳しくないですよ!好きなだけです。
ただ、知るとまちを歩くのがちょっぴり楽しくなると思うので、皆さんにもご紹介します!
まずご紹介するのは、四条大橋横の「東華菜館」です。

(引きの画すぎて分かりづらいですよね…すみません涙)
1945年末から営業されている、老舗かつ名店の北京料理店です。
少し歩けば寺社が立ち並ぶ祇園で一際目を引くこの西洋建築は、〈ウィリアム・メレル・ヴォーリズ〉の設計。
ヴォーリズは、1880年にアメリカで生まれ、英語教師として近江八幡に来日。その後に数々の西洋建築を残した名建築家です。
実は、1941年には日本に帰化をして、83歳で生涯を閉じるまで日本で過ごした人物なんでですよ。
そして、建築とは話がずれますが、ヴォーリズは実業家や社会奉仕活動家としても活躍した人物です。現在は某製薬会社の製品であるメンソレータムを日本に広めたのも、ヴォーリズ。
さらに今回調べていて分かった衝撃の事実が、なんとヴォーリズ、同志社カレッジソングの作詞作曲もしていました(驚愕)。
一度も歌ったことがない、多分聴いたこともない校歌(かももはや知らない)ですが、少し興味が湧きました。
脱線しまくりですがここらで本題に戻り、なんといっても今回フィーチャーするのは、建築家としての彼と「東華菜館」です。
彼の手掛けた建築は「ヴォーリズ建築」と呼ばれ、教会や学校、病院など今も多くの人を魅了しているのですが、実は彼が生涯で唯一手掛けたレストラン建築が、この東華菜館。
とってもとっても希少な建造物なんです。
写真では見えづらいかもしれませんが、外観の正面デザインはかなり緻密な装飾。
海の幸、山の幸といった食材のモチーフが施されているようです。
そして、2階ではヴォーリズが設計した家具が使われていたり、他にも日本最古のエレベータ―が現役で使われていたりと、随所でその歴史を肌で感じられる建物となっています。
そして、そんな東華菜館と鴨川を挟んで対角線上にあるのが、こちら「レストラン菊水」。

なんと創業自体は大正5年(1916)、建物の建築は大正15年(1926)という、京都の洋食レストランの草分け的存在です。
1階がレストラン&パーラーで2階が本格グリルレストラン、3階が宴会場、4階がビアガーデンという豪勢すぎるつくり!それだけでなく、建物自体が国の登録文化財であり、ビアガーデンは京都初の屋上ビアガーデンであるという歴史を持つ贅沢さ。京都にいるうちに、一度はこの空間で優雅に食事やお酒を嗜みたいものです。
そしてこちらの建物も、スパニッシュ様式やアールデコ様式(1920年代に流行した直線的かつ幾何学的な装飾様式)に影響を受けた、特徴的な外観。
緑・赤・白のトリコロールの日よけも相まって、鴨川でひらけた視界のなかで一段と存在感を放っている素敵な建物です ^ ^
人も車も多く行き交う交差点の角にあるのでまじまじと見ることは少ないかもしれませんが、ぜひ視線を上げて見てみてください♪
以上、さらっとになりましたが祇園周辺の近代建築の紹介でした!
今回は、主に外装の紹介になってしまったのですが、内装もあってこその建造物。
私自身もなのですが、皆さんもぜひ訪れて内装も堪能してみてください。自分への言い聞かせの意味も込めて、冒頭で紹介したヴォーリズの言葉を置いておきます!
「建物の風格は、人と同じく、その外見よりもむしろその内容にある。」
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m